本日は気になることがあって、名古屋市北区清水にある岩野屋にお邪魔しました




潔い白い暖簾。
11時に入った時はまだ上げられていなかった。
扉を開け奥さんに「いいですか?」と伺うと、「大丈夫ですよ。あらまだ暖簾も出してなかったのね。」と店を開けてもらい中に入る。



もう冬仕度のお店が増えてきましたね。
石油ストーブの上のやかんを見るだけでなんとなくあったかくなります。


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さて気になっているのはこのメニューではなく。


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このメニューの中と!


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そしてこの中にある。


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本日の昼飯概要。
天南丼と味噌ラーメンである。


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味噌ラーメン。
完全なる赤みそのスープ。
具はゴマ油でいためてある。そぎ切りした白菜、きゃべつ、玉ねぎ、豚バラ、かまぼこ、人参にだいこんまで入っている。
ネギ刻みにほうれん草が入っているとちょっと高級な感じがするのは昭和の生まれである。
ゴマ油が汁を冷やさないので最後までアッツ熱にいただける。
麺もスープに良く合い具だくさんなので、麺が足りなく感じるくらいであった。

名古屋のノスタルジックな味噌ラーメンを初めて食べたが、関東者の私にはかなり衝撃的な味付けであった。


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天南丼。
前回伺ったときから気になっていた。
ネットに聞いてみると、やはり古いメニューらしい。
天ぷらをネギと煮込んだものをどんぶりにかけたのが天南丼というらしい。
タヌキ丼(天かす丼)みたいだ!っていうと関東の人にはわかりやすいかもしれない。

海老天というより、衣天ぐらいの天ぷらと、ネギを出汁で煮たものを、ご飯にかけてある。
海老天!?衣天!?はおそらく天南丼のために特別に上げてある。
エビの大きさの倍では済まない量の衣なのである。
出汁のしみた衣は、天かすよりも歯ごたえがあり、不思議な食感である。
そして花麩、蒲鉾が入っている色合い的にも豪華な感じがする。

醤油の味が結構立っていて、衣が多いので油がきつめに感じるが、ネギで舌をリフレッシュさせられる。
当然ネギと衣とご飯を一緒にかき込んでもいい。
この店は甘辛い味付けも、醤油が立っていて、くどい甘さがないのが特徴かもしれない。

木の葉丼、志の田丼、そしてこの天南丼はかなりノスタルジックな味わいである。
またひとつ食べ歩きの楽しみが増えてしまった…。



ノスタルジック食堂にはかなりの確率で手洗い場がある。
昔は皆手を汚して働いていたんだなぁなんて考えてしまう。

訪問履歴
中華そば、木の葉丼@岩野屋

岩野屋
052-981-6922
愛知県名古屋市北区清水2-20-4