実は私、ここ数年の中華街が好きではない。
昭和生まれのおっさんにとって中華街ってのは、異国の雰囲気があり、ちょいと犯罪の香りのするような街だった。
大型店の前には黒塗りの車が並べられ、「きっとこの中では得体のしれない方々が悪だくみしてるんだろうな！」って感じで、素人は入れないだろうと思わせた。一般人でも入れそうな中華食材屋、雑貨屋、食堂にしても怖い雰囲気があり、常連さんに先導してもらってやっと入れるような感じだった。
バブル華やかな時代にやっとこぎれいな中型のお店が開放的な雰囲気を持ち、素人も少し贅沢な食事をしようとおもえば入れるような感じになった。
そんな私の勝手なイメージで現在の中華街を見ると”安っぽい”のだ！
食べ放題に食べ歩き、お得なセットにクーポンと、物を外や歩いて食べてはいけないと躾けられた世代には聞きなれない言葉が溢れ、私が求める中華街ではなくなってしまった。
昭和は遠くになりにけりなのである。

特に神戸中華街は規模も小さく、観光地のど真ん中なのでその傾向が顕著で、初めて足を踏み入れた時げんなりしてしまった覚えがある。
目新しいのはウェイパーでお馴染みの廣記商行本店があったくらいであった。
http://koukishoko.co.jp/weipa/




冷凍餃子を焼いて、ウェイパーのもやしかわかめスープってのが我が家の定番である。
今は創味シャンタンもあるが、やっぱりウェイパーの方が偽物の本物って感じで好きなんだよなぁ～。

そんな訳で何も期することなくガイドブックに載っている民生さんに入ることにする。
１９：００くらいに店にはいると結構そっけなく「１９：３０ラスト―ダーだけどいい？」っと流暢な日本語で言われる。
期することもなく、次を探すのもめんどくさいのでそのまま入店。