本日(201912)はJR本庄駅1番線ホーム&北口バス停にある本庄そばさんにお邪魔しました。


本庄そば
JR東日本リテールネット



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ふた昔前くらいは関東のちょいと栄えた街には必ずあった立ち食い蕎麦。
今ではほぼ見なくなってしまいましたね。
立ち食い蕎麦もご多分に漏れず、大手に飲み込まれているのが現状です。
そんな中JRにありながらNREに飲み込まれていない優良店がこちら本庄駅そば



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珍しく店頭にお客さんがいないので、メニューをパチリ。
っが、違和感が…。
「紙どんぶりの提供は終了しました*」の断り書き。
な、な、なんと!軽減税率の影響か!?
実はこちらの立ち食い蕎麦はテイクアウトが出来て、紙どんぶりのお代さえ払えば、車内で蕎麦が手繰れる稀有な店だったのだが…。
今時在来線の車中で蕎麦をすする人もいないだろうし、軽減税率もややこしいいってのは分かるのだが…。
一つの時代が終わった気がしますな。
あたくしも紙どんぶりを使った記憶なんてものは、30年も前。車内に灰皿も飲み物を置くちょいとしたテーブルもあった時代で、「慣れた人なら1分で食べられるけど。」っと次発の電車までの残り時間を把握したお姉さんに紙どんぶりを薦められたような、かすかな思い出があるくらいであって…。
30年も使わなかったものが、なくなったからって文句の言いようがありませんが、ただ寂しいもんですな。



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一番人気は30年も前から変わってはいませんが、生き残るには時代に沿っているからなんでしょうね。



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時代に取り残された私は、いつもの天玉そば。昔はメニューにもあった気がするんですけどね。

立ち食い蕎麦を「きそば」って言っていたのは、本庄市だけの慣習だったんでしょうか!?
駅そばが省略されたのか、生そばって意味だったか覚えちゃいませんが、「きそば」って言えば、こちらの立ち食い蕎麦だった気がするんですよね。
四半世紀以上前の記憶なんで定かではないんですけどね。



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本日はお客さんもまばらなので、かき揚げをゆっくり寝かせてからいただきます。
昔は天ぷらもネギが多くって、もっとべちゃっとした感じだったような気がしますが、今はサクッとした部分が残っているんで、最初は歯触りを楽しみます。
昔はもっとアッツアツの汁だった気もしますね。卵を割って汁をかけると白身がちょいと固まるくらいだったようなと思いながら、純粋に汁と蕎麦を味わいます。
汁をすって柔らかくなったかき揚げを、満を持して崩した卵に絡め口に入れ、幸せを感じる。
後は混戦、ぐずぐずになったかき揚げに卵、クタッとなった葱に蕎麦、ビジュアルは消して良くない奴を一気に啜りこみます。
やっぱうめぇなぁ。



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昔々はここに刻み葱が入ったタッパが置かれていて、葱も七味も使い放題だったんですよね。
昭和は遠くなりにけりですわ。なんたって今は令和なんですからね。



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ちなみにこちらは株式会社東庄が経営しております。



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ちなみにちなみに次の朝も時代の流れを確認しに行く。
かけ蕎麦なんて食べたのは何十年ぶりでしょうね。
純粋に汁や蕎麦を味わう店じゃないんですけど、確認したくなってしまいました。
ご馳走様でした。

本庄そば

JR本庄駅1番線ホーム、北口バス停付近

埼玉県本庄市銀座三丁目6-19

営業:7:00~20:00

定休:無


訪問履歴
天玉そば201910@本庄蕎麦

上天そば@本庄そば

天玉そば@本庄そば






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ちなみに悪乗りが止まらず、大手さんへ梯子。



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茹で上げ蕎麦に、揚げたて天ぷら。
これを360円でだされちゃ中小は困ってしまいますよね。



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それでも私が立ち食い蕎麦に求めているものは違うんですよね。